<2015年の核合意で棚上げされていた「スナップバック」を、欧州3カ国が再び始動。制裁復活はイラン経済だけでなく中東の安定も脅かしている>

2015年の核合意に基づいて8月末までに十分な対応を取らなければ「スナップバック」を発動する──イランにそう警告していたフランス、ドイツ、イギリスの3カ国が8月28日、スナップバックの手続きを開始すると国連安保理に通知した。

スナップバックとは15年の核合意で中断されていた国連の対イラン制裁を再開させる措置で、30日以内に「制裁停止を続ける」との決議が採択されない限り自動的に制裁が復活する。

そうなればイラン人の国外資産の凍結や対イラン武器取引の停止によって、イラン経済は一段と厳しい状況に追いやられるだろう。

ただし3カ国は、イランがアメリカとの協議再開やIAEA(国際原子力機関)の全面的な査察受け入れなどの条件を満たせば、制裁再開に6カ月間の猶予を設けるとも提案している。

イランは猛反発しているが、制裁復活の可能性が報じられると、イラン通貨リアルの対ドル相場は史上最低レベルにまで急落した。

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