ブドウには血管を弛緩させ血流を促進する作用があり、コレステロール値の調整にも関与することが示されている。

さらに紫外線(UV)への抵抗性を高め、皮膚細胞のDNAの損傷を抑制し、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の多様性を向上させることもわかっている。加えて、[遺伝子情報がタンパク質やRNAを生成する]遺伝子発現を好ましい方向へ変化させる可能性も指摘されている。

食品生産・加工・栄養学(Food Production, Processing and Nutrition)』誌に掲載された研究によると、ブドウの摂取が慢性疾患や2型糖尿病、一部のがんのリスク低下とも関連していると報告されている。

ビタミンCとビタミンK、そしてカリウムを豊富に含むブドウは、免疫機能を支える効果もあり、水分を多く含むことから、「水分補給に適したフルーツ」としても注目されている。

今回のペズート教授の研究を受けて、生食用ブドウの市場維持と拡大を担う「カリフォルニア生食用ブドウ委員会(California Table Grape Commission)」のイアン・ルメイ委員長は次のように述べる。

「ペズート博士の研究は、科学的観点から見てもブドウが『真のスーパーフード』であることを示しています。ブドウをスーパーフードと認識し、この呼称を定着させていくことを期待しています」

【参考文献】

John M. Pezzuto,Perspective: Are Grapes Worthy of the Moniker Superfood?, Journal of Agricultural and Food Chemistry, July 23, 2025.

de Almeida Sousa Cruz, M. A., de Barros Elias, M., Calina, D., Sharifi-Rad, J., & Teodoro, A. J. (2024). Insights into grape-derived health benefits: A comprehensive overview. Food Production, Processing and Nutrition, 6(1), 91.

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