今年初めにトランプ政権から辛辣な言葉で貿易戦争を仕掛けられたカナダも、88機のF35調達計画を見直すことを決めた。マーク・カーニー首相は6月、見直し作業は夏中に完了するとした上で、戦闘機と潜水艦の購入についてNATO同盟国と協議していることを明らかにした。

トランプがカナダを「51番目の州」と呼ぶたびにカナダは明確に否定してきたが、アメリカがカナダを併合するとの印象を与えたことは今も尾を引いている。

12~15年にカナダ空軍の司令官を務めたイバン・ブロンダン元中将は、第4世代戦闘機での代替を検討すべきだと本誌に語ったが、F35ほど最適な「軍事的選択肢はない」とも話している。

「米抜き」次世代機の開発競争

そんななか、従来以上にレーダーに探知されにくい第6世代機の開発計画が複数進行している。運用開始は30年代半ば以降と見込まれ、自動化がさらに進み、最新鋭の電子機器や兵器が搭載される予定だ。

イギリス、イタリア、日本は次世代機を共同で開発する「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」の取り組みを進めている。

7月17日、イギリスの防衛大手BAEシステムズがGCAPの実証機のデザインを発表。3年以内の初飛行を目指し、「テンペスト」と呼ばれる次世代機に組み込まれる各種技術の試験を行う。

足並み揃わぬ次世代機開発
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