ロシア国内の奥深くを標的にできる長距離UAVに期待

それでも全長1000キロに及ぶ最前線の「殺戮ゾーン」で活動する兵士らにとって、ドローンは悪魔のような存在だ。

プラスチックや発泡スチロールでできた小型飛行機に似た両軍の偵察用UAVは高性能カメラを搭載し、数キロ先から敵を発見でき、前線上空をホバリングして見える景色をリアルタイムで報告する。

偵察用UAVが見つけた標的には、3Dプリントされた尾翼で精密手榴弾を投下できるコーヒーテーブルほどの大きさのヘキサコプターや、装甲を貫通するRPG弾頭を取り付けた自爆型ドローンを、兵士や戦車、武器システムに飛来させることができる。

「イワン」小隊長は、両軍の兵士の命にとって今は砲弾や地雷、敵兵よりもUAVが最大の脅威だと話した。

小隊長を輸送する車両に同乗していた医療チームの1人も、戦地において最も多く治療しているのはUAVによる負傷だと認めた。

ウクライナ軍の内部算定資料をロイターが確認したところ、2024年のロシア軍歩兵に対する攻撃の69%、車両・装備攻撃の75%がドローンによるものだった。大砲による攻撃の比率は対歩兵が約18%、対車両・装備が15%にとどまり、迫撃砲攻撃はもっと少ない。

生産費用はミサイルの10分の1程度