<トランプ政権と合意した関税戦争の「一時停戦」が中国貿易に活況を生んでいるが、関税引き上げ停止の期限は8月に迫っている>

アメリカとの関税交渉の期限が迫るなか、中国経済に思いがけない追い風が吹いた。6月の輸出額が急増しているのだ。

中国税関の7月14日の発表によれば、2025年6月の貿易黒字は1148億ドルで、市場予想の1090億ドルを上回る結果となった。前月比(1032億ドル)や前年同月比(991億ドル)で黒字幅は拡大している。

輸出額は前年同月比5.8%増の3252億ドルで、5月の4.8%増から伸びが加速し予想を上回った。一方、輸入額は1.1%増の2104億ドルと微増し、5月の3.4%減から増加に転じた。

この予想外の活況は、米中貿易戦争の一時停止中に起こったものだ。米中両国は8月12日までに貿易協議の合意もしくは交渉の進展を目指している。

アナリストらは6月の輸出増は輸出業者が「停戦期間」を用いて出荷を急いだためだと分析している。また、貿易戦争によって5月の受注が落ち込んだ反動もあるという。

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貿易黒字が拡大した理由は「駆け込み」?
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