イタリアの高級ファッションブランド、プラダがインドの伝統的なサンダル「コルハプリ」(ヒンドゥー語ではチャッパル)のデザインを無断で使用したと激しい批判を浴びた。一方、インドの靴販売事業者や職人らは注目を集めているチャンスを生かしてコルハプリの需要を拡大し、長らく苦境に置かれてきた12世紀からの工芸技術を復活させることを期待している。

プラダが「炎上」したのは、イタリア北部ミラノで開催されたファッションショーで、デザインの由来を示さずにコルハプリそっくりのサンダルを披露したためだ。その画像が出回ると、コルハプリ職人らが猛反発し、サンダルはコルハプリに着想を得たことをプラダも認めざるを得なくなった。

 

電子商取引(EC)サイトのショップコップによるインスタグラムの投稿には、デザイン要素について「プラダはゼロ、コルハプリが全て」と記された。創業者のラフル・パラス・カンブレ氏がプラダへの公開書簡で行った「(インドの)伝統にどっぷり染まっている」との指摘は、交流サイトで3万6000回も共有された。

ただ、カンブレ氏は「この論争はコルハプリの販売促進手段になると分かった」と語る。同氏が地元職人から仕入れたコルハプリの売上高は3日間で5万ルピー(584ドル)と平均の5倍に達した。

ここ数日、交流サイトには批判意見や皮肉があふれ、政治家や職人、商業団体などはインドの歴史的遺産に相応の評価を与えるよう要求している。

プラダは今後、インドの職人らと会合を開く予定だ。プラダは1日、ロイターに宛てた声明で、サンダルの商業販売をする場合には地元の製造業者と協力してインドで生産するつもりだと述べた。

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死につつある工芸技術