皮肉なことに、アルバムカバー公開の翌日、カーペンターはローリングストーン誌の特集記事で、自身のペルソナのよりセクシーな面に注目が集まると指摘している。
「文句を言われるのは変だと思う。あのことしか歌わないと言うけれど、あなたがたのおかげで曲がヒットした。明らかに人はセックスが好き。セックスに取りつかれている。『ジュノー』の体位パフォーマンス以外にもいろいろあるのに、投稿してコメントするのはそればかり。私にコントロールできることじゃない」
確かに。私たちが大騒ぎしなければ、それで済む話だ。同誌の記事では、面白くなければというプレッシャーを感じているとも話している。ならば、今回のカバー写真はジョークが不発に終わっただけだというのが、最大限ポジティブな解釈だろう。
この1年間、カーペンターが巧妙な綱渡りをあまりにも完璧に披露してきたせいで、悪目立ちしたのかもしれない。
体制転覆的な尻軽女という天才的思い付きが、より凡庸で毒のない存在に変わってしまうかも......。そんな不安に駆られるのは簡単だ。
だが、あのカーペンターをそこまで見くびってはいけない。大ヒット曲の歌詞どおり「まるでエスプレッソ(That's that me espresso)」な彼女に、失望するのはまだ早い。
Sabrina Carpenter - Espresso