中国は政府やメディア、そして消費者も一筋縄ではいかない。国内や世界の情勢に応じ、政府は親日と反日を使い分け、メディアはそれに呼応する。消費者はブランド志向が強いものの、品質やコストパフォーマンスに対する厳しい目も持っている。
中国政府が反日に動いても、日本製品を真面目にボイコットする消費者はごく一部といえるが、戦争の歴史から日本に対して複雑な感情があるのも事実だ。
そんな中国で外国企業に手厳しいメディアをも味方に付け、消費者から支持を得る。柳井氏が成功者として尊敬を集めるのは、その先見の明と堅実な人柄によるところが大きいとは思う。それとともに、中国という手ごわい相手の特質をしっかりつかみ、中国の顔を立てつつも守るべきところは守り、対等な関係で利益を上げてきた点が、多くの中国人の心を引き付けているのではないだろうか。
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米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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