6. 秘密作戦の実行

アメリカがテロ組織として認定するグループによる攻撃が想定されるが、軍事攻撃に限定されない。

イランはマブナ研究所(Mabna Institute)を含むサイバー部隊を有しており、これまでにアメリカやイスラエルの銀行、インフラ、軍事ネットワークを標的に攻撃を仕掛けてきた。

経済的損害だけでなく、象徴的にも打撃を与えつつ反撃を加える。直近では水道やエネルギーといったイスラエルの基幹インフラへのサイバー攻撃が強化されるなど、報復手段としてのサイバー戦の重要性が増している。

7. 核開発の加速化

今回のアメリカからの攻撃を受けて、イランが核兵器保有を急ぐ可能性がある。この脅威は過去にもイラン当局者が示唆していたとおりだ。それは北朝鮮のように核兵器製造に成功する国は、攻撃対象になりにくくなるからである。

アメリカとイスラエルの攻撃によって核科学者が暗殺され、核施設が攻撃を受けたことは打撃ではあるが、施設の再建可能とされる。

イランはすでに核兵器製造に必要な技術を保有しているとみられ、実際に保有するに至れば、地域全体の核軍拡競争に拍車をかけることになる。一方、イスラエルはすでに核を保有しているとみられている。

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