ストレスとメンタル不調の悪化

早起きは眠気や苛立ちを招き、長期的にはストレスや不安の原因になると指摘するのは、臨床神経心理士のハフィーズ氏だ。

「小さな問題にも敏感になり、他人への寛容さも失われてしまいます。感情のコントロールも難しくなり、反応が過敏で、気分の浮き沈みが激しくなります」

また、早朝の勤務スケジュールは、人間関係にも悪影響を及ぼすと指摘。友人や家族と時間が合わなくなり、孤立感や疎外感が増し、それが幸福感やメンタルヘルスを損なう原因になるという。

産業カウンセラーで心理士のペルティエ氏は次のように述べる。

「『仕事をしないこと』に焦点を置くのではなく、『一日の始め方』に目を向けるべきです。ストレッチや軽い運動、瞑想など、気分を整え、レジリエンス(回復力)を高める行動を取り入れてください。これらは『あると良いもの』ではなく、心の健康を守るために『必要なもの』なのです」

【参考文献】

Qi-Jun Wu, MD, PhD, Hui Sun, MS, Zhao-Yan Wen, MS, Meng Zhang, MS, Han-Yuan Wang, MS, Xin-Hui He, MS, Yu-Ting Jiang, MS, Yu-Hong Zhao, MD, PhD, Shift work and health outcomes: an umbrella review of systematic reviews and meta-analyses of epidemiological studies, Journal of Clinical Sleep Medicine, February 1, 2022

Parnia Kamyab, Hosein Kouchaki and Reza Tabrizi, Sleep disturbance and gastrointestinal cancer risk: a literature review, Journal of Investigative Medicine, January 13, 2023

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