それでも消えない懸念
やがては民間企業のほぼ全てが、何らかの形でAIと関わることになるだろう。マッキンゼーが今年1月に行った調査では、企業の92%が今後AI投資を増やす計画であることが分かった。
そのため多くの企業は、AIから最大限の効果を得られる可能性が最も高いグループを探し当てようとしている。ホスティンガー・グローバルのAI技術リーダーであるマンタス・ルカウスカスは、就職市場に参入したばかりの世代がAI利用の新しいコツを学ぶのに最適だと語った。
「若い世代は、職場でAIを使うことに最も抵抗感がない。スタートアップやクリエーティブ企業のようにペースの速い技術志向の環境では、AIは生産性を高め、アイデアを生むツールとされている」しかし、一方で心配も多い。「AIに仕事を奪われることから、意思決定の自動化に対する不信まで、さまざまな懸念がある」と、ルカウスカスは言う。「AIは専門知識を持つ人間に取って代わるのではなく、その知識を強化する協力的なツールとして位置付けられるといい」
だが結局、多くのユーザーは万一のことを考えて、AIに礼儀正しく接するのだ。
「もちろん礼儀正しく接しているけど、別にAIに支配される日を怖がっているからじゃない」と、あるユーザーはチャットGPTの掲示板に書いた。「AIの機嫌を取ろうなんて思ってない。そんなの、ばかげてる......よね?」
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