<日本では、今や「2人に1人ががんになる時代」と言われており年間100万人以上が新たにがんと診断されている。がんと診断された本人、あるいはがん患者の家族が治療やその後の生活において取り入れたいセルフケアが注目されている>

本記事では、がんサバイバーが自分らしく生きていくかためのセルフケアについて考えたい。『がん専門医が伝えたい がん患者が自分らしく生きるためのセルフケア大全』(CEメディアハウス)を参考に見ていこう。3回目の本記事では、生活の質が劇的にアップするモーニングメソッドを紹介する。

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がん患者の生活の質を高める方法

みなさんは、朝の時間をどのように過ごしているだろうか。朝の過ごし方はとても大切だ。私自身、1日のスタートを「朝活」(モーニングメソッド)で充実させると、1日が快適に楽しく過ごせると感じている。そこで、がん患者さんの生活の質を高める朝活を紹介しよう。

この朝活は、ハル・エルロッド氏の著書『人生を変えるモーニングメソッド(原題は、The Miracle Morning)』(大和書房)を参考にしている。

ハル・エルロッドさんは、20歳のときに、交通事故で重傷を負い、心肺停止になったが、救急隊の蘇生と病院での治療によって奇跡的に一命をとりとめた。

その後、事故の後遺症で「一生歩けない」と言われながら、懸命にリハビリを行って、なんとか歩けるようになるまで回復。そして、朝活に出会って仕事でもプライベートでも大成功するまでになった。

ところが、ハルさんは2016年にがん(白血病)と診断された。しかも悪性度の高い白血病で、医師からは生存率は10~30%と告げられている。

それでも、ハルさんは、あきらめずにきつい抗がん剤治療を「モーニングメソッド」で乗り切り、現在もYouTube や講演、映画などで積極的に活動されている。

命の危機にさらされた大事故や、難治性のがんといった数々の困難を乗り越えて、生きる力を与えてくれるのが、この「モーニングメソッド」というわけだ。

1.瞑想

まずは、瞑想だ。がん患者さんには、ストレス対処法のひとつとして「瞑想」をおすすめしているが、できれば朝の静かな時間帯に行って欲しい。

5分間、忙しいときには2~3分でも良いので、目を軽く閉じて瞑想の時間を作って欲しい。瞑想のなかでもおすすめが、マインドフルネス瞑想だ。マインドフルネスとは、「今この瞬間」に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れる心の状態をいう。

がん患者さんは、再発の恐怖や不安、精神的ストレスに悩まされているが、マインドフルネスでは、そういった感情を否定したり、無理に消そうとしたりするのではなく、ありのままを受け入れることから始まる。そして、「今ここ」に心を向けることによって、徐々に無の状態へと近づいていく。

欧米では、以前から、がんに伴う身体的・精神的症状の改善や、生活の質を高める目的で、マインドフルネスの考え方が取り入れられてきた。実際に、マインドフルネス瞑想をベースにしたストレス軽減法によって、がん患者さんの不安やストレスが軽減し、生活の質が高まることが臨床試験で明らかになっている。

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