<アメリカの「裏庭」こと中南米で、中国、ロシア、イランが積極投資し影響力を拡大。トランプの恐喝外交で最後に笑うのは敵国なのかも>

ドナルド・トランプの言う「アメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)」に、ラテンアメリカ(中南米諸国)は含まれない。パナマ運河は手に入れたいが、移民が勝手に入ってくるのは許さない。それがトランプ流だ。

4年ぶりでホワイトハウスに戻ってきたトランプは、早速不法移民を狩り集めて軍用機に押し込み、南米コロンビアへ強制送還した。しかし、この非人道的な措置に反発した同国政府は米軍機の着陸を拒否。するとトランプは、言うことを聞かなければ高率関税を課すと脅した。

仕方がない。コロンビアは折れて、(少なくともアメリカ側の発表によれば)トランプの要求の「全て」を「遅滞なく無制限に」受け入れた。

パナマ運河は中国が支配しており、そのせいでアメリカの船舶は不当に高い通行料を払わされている。トランプはそう断言してパナマ運河を取り返すと宣言した。これにはパナマ政府が猛反発し、トランプの主張は「虚偽」であり、「パナマ運河はパナマのものであり、今後もそうであり続ける」と切り捨てた。

ただし中国やロシア、さらにはイランが中南米で影響力を強めつつあるのは事実。アメリカとしては何とか押し返したいところだが、トランプ流の脅しが利く保証はない。

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アメリカは中南米を「理解」しなくてはならない
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