映画の最大の見せ場は最初の20分のうちに来ると言ってもいいだろう。コールマン演じる修道女がギターを手に、本格的なミュージカルナンバー「ようこそパディントン」を陽気に熱唱する場面だ(歌の後半はスペイン語)。

観客を引き込む圧倒的な曲の魅力は、それだけで映画のチケット代を払う価値がある。

なかでも素晴らしいのは、この場面にほとばしる強烈な自信だ。「老グマホームを舞台にした『サウンド・オブ・ミュージック』のパロディーを、みんなずっと待っていたよね!」というくらいの確信犯ぶり。

楽しさに引き込まれて、そんなシーンを待っていた気がしてきたら、きっとシリーズの過去2作品も見返したくなるはずだ。

映画『パディントン 消えた黄金郷の秘密』挿入歌「ようこそパディントン」より
©2025 The Slate Group

PADDINGTON IN PERU

パディントン 消えた黄金郷の秘密

監督/ドゥーガル・ウィルソン

主演/ベン・ウィショー(声)、ヒュー・ボネビル

日本公開は5月9日

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