ヒューズ火災の被災者
ヒューズ火災の被災者(1月22日) MARIO TAMA/GETTY IMAGES

大雨後の異常乾燥でリスク倍増

気候変動の関与評価に使用されたのは「火災気候指数(FWI)」だ。FWIは、気温の上昇や可燃物質の乾燥度など、気象学的要因に基づいて大規模な山火事の発生確率を示す指数で、ロサンゼルスでは今年1月にこの値が高くなっていた。

評価チームはFWIを構成する諸要因を分析した結果、人為的な気候変動に起因する気温の上昇がFWIを約35%高めたことを確認。温暖化が進むにつれ、今後は大規模な山火事がさらに起こりやすい状況になると警告した。

一方、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームは、気候変動によって降雨量が大幅に変動する「水文気候の急変」が山火事の大規模化につながるメカニズムを突き止め、論文を発表した。

23年には「大気の川」と呼ばれる水蒸気の流れがカリフォルニア州上空に延び、大雨が降って草木が爆発的に生長した。その後、24年夏には記録的な猛暑で、それらの植物が極端に乾燥し、燃えやすい状態になっていたというのだ。

「カリフォルニアではこの急変で、火災発生のリスクが倍増していた」と、UCLAの気候科学者ダニエル・スウェインは論文発表時のプレスリリースで述べた。

「まず山火事シーズン前の何カ月かに可燃性の草や灌木が一気に増え、その後に極端に湿度が低下し気温が上がったため、草木が乾き切った状態になった」

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