仕事を終え、そろそろ寝ようと考えていたところだった。滅多に鳴らないiPhoneが鳴り、着信を知らせていた。滅多に鳴らないうえに、そのときすでに23時を回っていて、着信番号は022からはじまるものだった。

022? 

まったく覚えがない。

こんな時間に連絡があるなんてよっぽどの用事だろう。わかってはいたものの、部屋を見回し、家族全員がいることを確認して、少し安心した。自分にとって、最悪なことは起きていない。

第一発見者は兄の小学生の息子

iPhoneが鳴ったことに気づいた夫がテレビのスイッチを切った。ただならぬ様子を察知した息子たちが、iPadから顔を上げてこちらをじっと見た。ペットの犬も息子たちにつられて首を持ち上げ、鼻を動かした。

「今日、ですか?」

「本日、17時にご自宅で遺体となって発見されました。死亡推定時刻は16時頃、第一発見者は同居していた小学生の息子さんです」

塩釜署の山下さんによると、兄はその日、多賀城市内のアパートの一室で死亡し、私の甥にあたる小学生の息子によって発見された。15時頃、甥が学校から帰宅したときには異常がなかったが、ランドセルを置いて友達の家に遊びに出かけ、再び帰宅した17時、寝室の畳の上で倒れていた。即死に近い状態だったという。

死亡時の年齢、54歳。

見知らぬ土地へ行くことに
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