[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のエンリア委員長は17日、気候変動問題は進展が緩やかだが、ユーロ圏の銀行は重大な関連リスクに直面しているとし、今のうちに対応できる準備をしておかなくてはならないと指摘した。

エンリア氏は講演で「低炭素経済に急に移行すれば、気候変動に敏感な経済分野が深刻な影響を受け、銀行システムの損失は、ベースライン・シナリオより最大60%増える」と述べた。

その上で、域内大手行のエクスポジャーの平均15%は、炭素消費が著しい企業だと指摘。温暖化の問題が長期間かけて顕在化する一方、銀行は通常今後1年のリスクを管理し、規制の枠組みもこの短期的な視野につながっているとの見方を示した。

ECBは温暖化への対応を重要な責務としているが、炭素消費企業の社債も買い入れていると批判されている。ECBは事業内容に応じて買い入れから除外するのは金融政策の範囲外とし、中銀の責務を超えた問題との見解を示している。

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