いつか女性選手をF1に

「私が学んだ最大の教訓は」と、グレノンは言う。「とにかく自分を売り出すに足る創造的な資質を持つこと、熱心なファン層を獲得すること、そして前向きなロールモデルであること。それがどんなトロフィーよりも多くの機会を私に与えてくれた」

「今の私はレースへの出場と、スポンサーとの契約で生きていける。それはすごく幸せなことだ」と、グレノンは続けた。「全部を自分独りでやるのは大変だけれど、15歳でこの世界に入った頃の悲惨な状況を思えば、いくらでも頑張れる」

チャドウィックも頑張っている。彼女が参加費なしのレースを立ち上げたおかげで、カートのレースに参加する女子は20倍に増えた。レースに初挑戦する人も大幅に増え、ジェイミー・チャドウィック・シリーズは女子のカート・レースでイギリス最大の大会となった。

2年目の今年は、カデット(8~11歳)とジュニア(12~15歳)の2つの年齢別カテゴリーを導入。年末までに9レースを実施する予定だ。

カートのレースを卒業したら、彼女たちが次に目指すのはF1アカデミーだろう。そこではチャドウィック自身がメンターの1人だ。

「女性たちにこのスポーツで得られる機会を示し、『あなたはここに属している』というシンプルなメッセージを発信したい」と言うのは、F1アカデミーのウォルフ。

「レースがある週末にパドックを見渡すと、ジェイミーのような若い女性ロールモデルの存在がこの競技に与えるインパクトを肌で感じられる。今この瞬間だけでなく、未来につながるムーブメントだ」

F1ドライバーになるのは誰?
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