彼女が頼りにしていたメンターの1人が、スコットランド出身でプロのドライバーだったスージー・ウォルフ(Susie Wolff)だ。現在はF1グループが創設した女性専科のシングルシーター・レース・シリーズ「F1アカデミー」(F4レベル)のマネジングディレクターを務めている。

「まだジュニアで、14歳ぐらいの時だったと思う。レース界で活躍しているごく少数の女性の1人として、スージーにアドバイスを求めた」と、チャドウィックは振り返った。

「何よりも知りたかったのは、キャリアの次のステップ。どんなサポートやアドバイスも受け入れる準備があったし、ある意味でそれがなんとしても欲しかった」

喜んで彼女の手助けをしたというウォルフは、本誌にこう語った。

「このスポーツは私に多くのものを与えてくれた。だから10年ほど前に現役を引退した時、これからはお返しをしなければと思った。次の世代の若い女性たちには、私の成功だけでなく失敗からも学んでほしいと思っている。このスポーツは非常に厳しくて、勝者は1人だけ。だから失敗にどう対処するかを学び、自分の道のりをサポートしてくれるメンターを持つことはとても重要だと思う」

ジュニアレースを創設

今のチャドウィックも、自分の経験を生かして後進の女性たちに前向きな変化を起こそうとしている。

そこで創設したのが「ジェイミー・チャドウィック・シリーズ(The Jamie Chadwick Series)」。カートのレースに参戦する少女を増やすために企画したジュニアのレースで、デイトナ・モータースポーツの協力を得て24年に始まったばかりだ。

男女を問わず、自動車レースはとにかく金がかかるが──
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