――平和的で安定した中台関係を維持するためには、国際社会は何をすればいいのか。

現時点では中国と台湾の見解の相違を解決する条件は存在しないことを踏まえて、現状維持を強く進めることだろう。国際社会は1970年代以降、「一つの中国」の原則(と派生的な方針)に基づき、この問題を管理してきた。確かに議論も多く、すっきりしない枠組みだが、依然として他の選択肢よりましだ。

現在のレベルを超えて台湾の地位を承認する措置は、多くの危険をはらんでいる。そのために中国が軍事行動を起こすようなことになれば、計り知れない代償を払うことになる。

中国と台湾の衝突は、第2次大戦後に起きたいかなる戦争とも異なるものになり、世界に大きな影響を及ぼすだろう。従って「戦略的曖昧性」という現在の戦略を維持することが最善だ。それ以外の選択肢は、現実的に存在しない。

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