ヘグセス米国防長官は12日、ウクライナが2014年以前の国境に戻るのは非現実的であり、米政権はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟がロシアによる戦争の解決策の一部になるとは考えていないとの見解を示した。ブリュッセルのNATO本部で行われた会合で演説した。

14年に勃発したウクライナ紛争では、ロシア軍はウクライナ南部のクリミア半島を占領。同半島はロシアに併合された。

 

ヘグセス氏は、ウクライナの主権と繁栄を望んでいるとした上で、「ウクライナが14年以前の国境に戻るのは非現実的な目標だということを認識することから始める必要がある」と指摘し、「幻想的な目標を追い求めることは戦争を長引かせ、さらなる苦しみを引き起こすだけだ」と語った。

永続的な平和には「戦争が再び起こらないようにするための強力な安全保障」が必要だとの考えを示した。ただ、米軍をウクライナに派遣することはないと語った。

「ウクライナのNATO加盟は交渉による(戦争の)解決の現実的な解とはならない」とし、代わりに、欧州や欧州以外の軍隊によって安全保障が確保される必要があると述べた。

NATOの相互防衛に言及し、ウクライナに平和維持部隊を派遣するとしても、NATOの任務の一環として派遣するべきでないとし、NATO第5条を適用すべきでないと説明した。



[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
現代を象徴する「多面的な成功」が輝いた夜──シャルル・ルクレールが語った"FACETS"の価値
現代を象徴する「多面的な成功」が輝いた夜──シャルル・ルクレールが語った"FACETS"の価値
PR
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます