この共同記者会見での発言について、ハマスの幹部サミ・アブズフリは本誌に、次のように語った。

「われわれは『ガザの住民は出て行くしかない』というトランプの発言を拒絶する。それは地域に混乱と緊張をもたらすだけだと、われわれは考える。ガザにいるわが人民は、このような計画の実行を許さない。必要なのは、わが人民に対する占領と攻撃を終わらせることであり、彼らを彼らの土地から追い出すことではない」

ガザのパレスチナ人を集団移転させるという構想で、とばっちりを受けた国もある。

米NBCは匿名のトランプ政権高官の話として、移転先の候補としてインドネシアの名を挙げた。イスラエルのテレビ局「チャンネル12」は情報筋の話としてアルバニアの名を挙げた。もちろん両国とも、事実無根と否定している。

一方、トランプの中東和平への関与に懐疑的な見方を示していたイスラエルの極右勢力の間では、この提案が歓迎されている。ちなみに前出のベングビールやスモトリッチは、トランプ政権の下でならイスラエルがヨルダン川西岸をそっくり併合できると喜んでいるらしい。

「(トランプが)ヨルダンやエジプトにガザ住民の受け入れを迫り、そうやって民族浄化を進めるつもりなら大問題だ」とブトゥは言う。

「トランプは一方で『これは彼らの戦争だ』と言って干渉しないふりをしているが、(停戦の)第2段階、第3段階に進めるかどうかはアメリカの出方に懸かっている」

北アイルランドも旧ユーゴスラビアも和平に至った
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