会談するネタニヤフ首相とトランプ大統領
政権1期目にイスラエルのネタニヤフ首相と会談するトランプ DOUG MILLSーPOOLーSIPA USAーREUTERS

いわゆる「2国家共存」案での解決は難しい。それなりに平和が続き、この案に対する各方面の支持が高かった時期でさえ実現できなかった。ただしガザ戦争が始まって以来、サウジアラビアはイスラエルとの関係正常化の前提条件として、2国家共存の実現を求めている。

「150万人を立ち退かせよ」

ネタニヤフもトランプも、イスラエルとサウジアラビアの関係正常化には執念を燃やしている。トランプは20年の「アブラハム合意」でイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、スーダン、そしてモロッコとの関係正常化を実現させた。

それ以前に中東でイスラエルと国交を結んでいたのはエジプトとヨルダンだけだったから、それは確かに歴史的な功績だった。

トランプはネタニヤフともサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とも特別な関係を保っているし、中東和平を自身のレガシーにしたい思いも強い。しかしそのためには、まずもってガザの運命を決める必要がある。

ガザの保健当局によると、今回の戦争では既に約4万7000人以上のパレスチナ人が犠牲になっている。ハマスも多数のメンバーを失った上に、複数の幹部も殺害されたが、それでも健在で、その軍事力をガザの全域で見せつけている。

パレスチナ自治政府トップは89歳と超高齢...
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