医学の分野での陰謀論は時に大きな危険をもたらす。2019年には南太平洋のサモアではしかが流行し、子供を中心に83人の命が失われた。ケネディにたきつけられた反ワクチン派の活動により、ワクチン接種率が低下した影響があったことは間違いない。

ケネディは、医学界が長年の研究と膨大なデータにより到達した結論を否定しようとする。トランプがそのような陰謀論者を政府の要職に就けたことの意味は重い。

第2次トランプ政権の誕生は、個別の政策の変更だけでなく、人々の心に疑念を植え付け、混乱をあおることによっても社会に大きな脅威を及ぼすのかもしれない。

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