[チューリヒ 27日 ロイター] - 銀行業が盛んなスイスでオンラインバンキングを利用している人は全体の約半分にすぎないことがスイス中銀の調査で明らかになった。
中銀は、電子決済やモバイル決済の顧客需要を34行を対象に調査。決済は住宅ローンに比べてデジタル化が進んでいるが、「全体として銀行はまだデジタル化の目標に到達していない」としている。
中銀によると、銀行は金融取引のデジタル化が進み、コスト削減・サービス改善の好機になると予想しているが、大手ハイテク企業やオンライン銀行などの新規参入で競争が激化し、利益率が圧迫されるリスクがあることも明らかになった。
中銀は、競争の激化は顧客の忠誠度低下につながるとも指摘。「今後は、顧客が1つの金融機関と恒久的な関係を維持する可能性が低下し、最良のサービスを受けるため、銀行・非銀行セクターの様々な仲介機関に目を向けることが増えるだろう」としている。
スイスの金融機関が得意とするウエルス・マネジメント分野ではデジタル化は進んでおらず、調査対象の銀行の半分は、デジタルサービスで運用している資産が総運用資産の1%未満だと回答した。