2014年にはロシア通称代表部の職員(正体はGRU〈軍参謀本部情報総局〉所属のスパイだった)が、航空自衛隊OBから防衛関連資料を受け取っていた。2012年にはロシア大使館付武官(正体はGRU所属のスパイ)が陸上自衛隊三佐から防衛庁の戦術概説の機密書類などを受け取っていたとして逮捕されている。

こうしたロシアのスパイのケースは枚挙にいとまがない。通商代表部にいる外交官という肩書きを装い、守られながらスパイ活動を繰り広げている。もちろん日本でこうしたスパイが捕まることは、ウィーン条約に規定された外交官の免責特権があるために、皆無だ。

ある公安関係者が言うには、日本に来ているロシアのスパイは、「ビジネス分野や学術分野などでできる限り多くの関係者らと知り合っていることが評価につながる。時に、質よりも量(人数)がスパイ活動の重要な要素になっています」と言う。つまり、できる限り数多くの日本人と接触して情報をもらっているということだ。今回捕まった日本人領事とやっていることはそう変わらない。

ウラジオストクの「スパイ」事件と、外交官などにからむ事情について、さらに「スパイチャンネル~山田敏弘」でも解説しているので、ぜひそちらをご覧いただきたい。

【動画】スパイの鉄則「モスクワ・ルール」とは