[ウェリントン 17日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が発表した第1・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.1%上昇となり、中銀の予測を下回った。
これを受け、市場では利下げの確率が高まったとの見方が浮上、NZドルが3カ月ぶりの安値に下落した。
市場予想は0.3%上昇、中銀の予測は0.2%上昇だった。
前年比では1.5%上昇。中銀の目標の中間値である2%を下回った。市場予想は1.7%上昇だった。
市場では、早ければ次回5月8日の会合で利下げが決まる確率が高まったとの見方が浮上。NZドル<NZD=D4>は一時1%以上急落し、1月初旬以来の安値となる1NZドル=0.6667米ドルまで値下がりした。
ASBバンクのチーフエコノミスト、ニック・タフレー氏は「今年50ベーシスポイント(bp)の利下げを予想する。きょうのCPI統計で5月の利下げの確率が高まった」と指摘。「NZ経済はCPIを目標圏の1─3%以内に余裕を持って維持できるような勢いを実現できない可能性が高まっているようだ」と述べた。
中銀は、第1・四半期のCPIが前年比で1.6%上昇すると予測していた。昨年第4・四半期のCPIは前年比1.9%上昇だった。
内訳では、ガソリン価格が7%下落。たばこ税増税の影響を相殺した。
ただ、非貿易財は前年比2.8%上昇し、5年ぶりの高水準。一部のエコノミストは、利下げを急ぐ必要はないかもしれないとの見方を示している。
ウエストパック銀行のシニアエコノミスト、マイケル・ゴードン氏は「中銀は今日の統計をある程度まで無視できる。サプライズだったのは主に貿易財だ。貿易財は相対的に変動が激しく、変動が一時的な傾向がある」と述べた。
ただ、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)によると、市場は5月の利下げを65%の確率で織り込んでいる。CPI発表前は30%だった。
キャピタル・エコノミクスの豪・NZ担当エコノミスト、ベン・ウディ氏は「結局のところ、中銀はきょうの統計を受けて、3月に採用した緩和バイアスを維持するだろう」と指摘。「中銀は今年、景気支援のため、2回の利下げをする見通しだ。最初の利下げは次回5月に行われるだろう」と述べた。
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