[ブカレスト 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のドムブロフスキス副委員長(ユーロ問題担当)は6日、イタリアの経済成長率が予想を下回る中、同国が今年予定している公的支出の一部を凍結せざるを得ない可能性があると指摘した。
欧州委は2月に示した経済見通しで、イタリアの今年の成長率をわずか0.2%と予想。ドムブロフスキス氏は、国内外の要因による見通しの悪化に伴い、イタリアの予想成長率は「一段と鈍化」する可能性があるとした。
欧州委は5月7日に新たな経済見通しを公表する。
ドムブロフスキス氏は6日、ブカレストで開いた会見で「イタリア経済が減速する中で、複数の懸念要因がある。これが財政に与える影響を見極める必要がある」と語った。
前日にイタリアのトリア経済・財務相と財政について協議したドムブロフスキス氏は、こうした状況下では、イタリアはおそらく、EUの財政ルールを順守するために今年の支出を20億ユーロ(22億ドル)凍結する必要が生じると述べた。
イタリア政府は先に、経済状況が悪化しない場合にのみ、この20億ユーロを支出することでEUと合意している。ドムブロフスキス氏は現時点でこのセーフガード条項を「正常に発動させるべきだ」と述べた。
同氏はまた、トリア経済・財務相はイタリアが4月末にEUに提出する今後複数年の予算案でEUの財政ルールを尊重すると約束したことも明らかにした。
経済協力開発機構(OECD)が4月1日に発表した報告書によると、イタリアの2019年の国内総生産(GDP)は0.2%減となる見込み。