[ワシントン 28日 ロイター] - クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長は28日、今後の経済指標に特に注目する必要があるとの認識を示した。経済モデルの誤りに注意しつつ、例えば物価の大幅な伸びが予想される場合でも判断を急ぐべきではないとした。
副議長は全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演で「経済モデルがいつも正しいとは限らず、将来の見通しと確実性の最大化という双方の兼ね合いを図るよう認識せねばならない」と語った。
クラリダ氏は、足元インフレが予想外に高進するリスクよりも、無用に引き締めを行うことで不当に景気回復を阻害するリスクのほうが大きいと言明。経済モデルがインフレ率の急伸を予測した場合でも、経済モデルが間違っている可能性を考慮して予防的な利上げを行うか決めるべきとした。
その上で「インフレ見通しが安定し落ち着いていれば、われわれは忍耐強くを指標内容を見極めることが可能だ」と述べた。
質疑応答では、最近の賃金上昇が物価の伸びに波及する兆候は見られないと指摘。現在の状況と1990年代の「インフレなき経済成長」を比較した上で、現時点で「賃金の伸びは基調インフレや基調生産性の動きに沿っている」との見方を示した。
FRBの二重の責務のうち、最大雇用はほぼ達成し、安定した状態にある一方、物価安定については2%目標水準の下限にあると指摘した。