認知戦の対象と効果、理由
では、認知戦の影響の実態はわかっていないのだろうか?
実はかなりな部分が明らかになっているのだが、それは認知戦の影響の実態把握から明らかになったのではなく、攻撃の一部として明らかになっているのだ。
なにを言っているのかわからないと思うが、認知戦とは多くの場合、相手国にすでに存在する問題を狙うことが多く、その問題を抱えているグループや個人が増加し、過激になることで影響力を拡大する。
つまり認知戦によって拡大、活性化されるのはターゲットであると同時に、認知戦の攻撃者でもある。
たとえば、アメリカの白人至上主義、陰謀論者、極右、反ワクチンといったグループや個人がそれにあたる。
ロシアの認知戦によって煽られ、増加し、影響力を拡大した。
こうした人々は特定のイデオロギーを信じているというよりも、いくつかの主張を共有しているだけであるため、複数の活動(極右と陰謀論など)に参加したり、乗り換えたりする。
武装し、過激化する人々以外にネットを通じて過激な活動を支援する予備軍とも言える人々もいる。
白人至上主義、陰謀論者、極右などのグループや個人は実態としてはひとつなのだが、固定した組織や思想を持っているわけではなく、活動は小規模グループもしくは個人で行われるものが多いため実態が把握しにくい。