[チューリヒ 13日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は13日、主要政策金利の据え置きを決定した。
為替レートを巡る状況は「脆弱(ぜいじゃく)」だとし、超緩和的金融政策を維持した。
中銀は3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)誘導目標レンジをマイナス1.25─マイナス0.25%で維持。ロイターのまとめた予想でもエコノミスト32人全員が据え置きを予想していた。
中銀預金金利もマイナス0.75%に据え置いた。
また、必要な場合、引き続き為替介入の用意があると表明した。
中銀は「全体的にスイスフランは依然として高く評価されており、外為市場の状況は引き続き脆弱だ」と指摘。
「マイナス金利と、中銀が必要な場合に為替市場に介入する用意が、引き続き不可欠だ。こうした措置により、スイスフラン投資の魅力を低く抑え、通貨の上昇圧力を抑制できる」と述べた。
2018年のインフレ率予測は0.9%で維持したが、2019年のインフレ率予測は0.5%と、9月時点の0.8%から下方修正した。2020年のインフレ率予測も1.2%から1.0%に下方修正した。
2019年の経済成長率予測は1.5%。2018年は推定2.5%。
スイス中銀は、欧州中央銀行(ECB)の利上げ開始までは、金融政策の正常化を見送ると広く予想されている。
中銀のジョルダン総裁は会見で「調査結果を見ると、貿易摩擦を受けて、企業が投資計画とバリュー・チェーンの見直しに動いている。英国の欧州連合(EU)離脱については、英議会の採決延期で不透明が強い状態が続いている。イタリアの財政政策を取り巻く緊張も続いている」と発言。
「こうしたリスクはすべて、金融市場の混乱につながる可能性があり、世界経済の成長を脅かし、金融政策にも影響する可能性がある」と述べた。
INGのエコノミスト、Charlotte de Montpellier氏は「インフレ予測の修正で、中銀は以前にも増してハト派的になったようだ。金融政策の正常化は当面なく、ことによると今後数年はないかもしれない」と指摘。
「スイス中銀はますます日本化しているようだ。最初の利上げまでに長い時間がかかる。利上げは2020年3月以降になる見通しで、それ以降に先送りされる可能性さえある」と述べた。
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