[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、英国の離脱合意案で最も大きな懸案事項となっているアイルランドとの国境管理問題について、英国側の安心感が得られるよう一段の検討を行う用意があると表明する。EUがメイ英首相に提示する声明の草案をロイターが入手した。一方で草案は、離脱合意案の「変更や否定につながるものではない」ともしている。
草案によると、EU側は、英国と合意した離脱案を維持するとの姿勢を改めて示した上で、批准を進める方針であり、再交渉はしないと表明する。
外交筋によると、EU加盟国はまだ、声明草案について意見が一致しておらず、特にアイルランド問題に絡む部分については今後、文言が変更される可能性があるという。
外交筋によると、アイルランドとの厳格な国境管理を避けるための暫定的な安全策(バックストップ)を巡って、英国は安全策を3年で停止することを求めているもようだ。
安全策の期限について、現時点で英国から確認はとれていない。EUの声明草案では安全策の期間には触れていない。
声明草案は「安全策の発動はEUにとって望ましいことではない。安全策は保険のようなものであり、合意がまとまるまでの一時的な措置だ」と強調。「安全策が発動されたとしても、それが短期間で終わるよう合意を急ぐ」としている。
EU首脳会議は14日まで2日間の日程で開催される。
声明草案はまた、英国と「できる限り密接なパートナーシップ」を構築することを望んでいると表明。EUは離脱合意案を迅速に批准する、とする半面、合意なし離脱の可能性に備えるよう呼び掛けている。
*内容を追加しました。