[10日 ロイター] - 来年の米利上げペースが鈍化するとの観測が高まっている。米金利先物市場では、利上げのいったん休止も織り込まれている。また、ゴールドマン・サックス<GS.N>は10日、来年の利上げ予想回数を下方修正した。

米インフレ率はFRBの目標水準内にとどまっている。ただ、労働市場の過熱感や潜在成長率を上回るペースでの米経済の拡大を背景に、FRBは来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げを実施することがほぼ確実視されている。

一方、ここ2カ月の金融市場の混乱や海外での景気減速の兆しにより、来年の利上げは当局者が見込む3回よりもペースが落ちるとの観測が高まっている。

ゴールドマン・サックス<GS.N>のエコノミストは10日、来年の米利上げ回数予想を従来の4回から3回に引き下げ、FRBが来年3月に利上げをいったん休止する可能性が高まっていると指摘した。

同行のチーフエコノミストJan Hatzius氏は調査リポートの中で「3月の利上げの可能性は50%を若干下回る水準に低下した」としたうえで「ただ、6月には四半期ごとの利上げが再開し、それが2019年末まで続くだろう」との見方を示した。

米短期金利先物は、来年FRBが利上げをいったん休止する可能性を織り込んでいる。また、FRBが利下げに動く可能性もあるとの見方も浮上している。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、来週の利上げを73%織り込んでいる。それ以降の来年末までの追加利上げの可能性については、49%にとどまっている。

2020年6月限の先物価格は、19年6月限の価格を上回っている。これは、投資家が利下げも想定して一部資金をシフトさせていることを示している。

市場で来年以降の利上げペースが落ちるとの観測が高まる中、FRBが19日に公表する経済予測に注目が集まっている。

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