[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は3日、地方自治体がディーゼル車走行禁止を回避できるよう支援基金を約20億ユーロ(23億ドル)に拡大すると明らかにした。
ドイツでは、ディーゼル車による排出が原因で有害物質である窒素酸化物(NOx)の大気中の量が規制値を超えている都市があるが、メルケル政権は世論の風当たりが強い走行禁止措置を回避したい構え。
政府は当初、大気汚染の改善として10億ユーロ拠出すると表明していた。ただ、メルケル氏は3日の地方自治体当局者との会談後、2020年までに拠出規模を15億ユーロに拡大すると明らかにした。
さらに、連邦政府は、旧式ディーゼルエンジンを搭載した小型トラックの部品改良のために4億3200万ユーロを拠出すると表明した。
メルケル氏は、249都市でNOxの大気中の量は、EUの制限(1立方メートル当たり40マイクログラム)内に収まっていると指摘。65都市では制限を超えていると明らかにした。
ただ、65都市中40都市でNOx水準は1立方メートル当たり40━50マイクログラムにとどまっているとし、既に合意された措置でNOxの早期減少が見込まれるため、走行禁止を導入すべきでないとの考えを示した。