エネスの批判対象はトルコの体制のみにとどまらない。
21年10月には中国の習近平(シー・チンピン)国家主席を「残忍な独裁者」と呼び「チベットはチベット人のものだ」と主張。「現代の奴隷制」「言い訳はたくさん」とメッセージの書かれたバスケットシューズを披露して中国によるウイグル人強制労働やそれを「利用」するナイキを批判した。
さらに「北京2022にノー」と書かれたシューズで北京五輪ボイコットを呼び掛けた。バイデン米大統領が北京冬季五輪の外交的ボイコットを検討していると伝えられたのは、翌11月のことだ。
NBAを利用して政治的発言をすることに対する「黙ってバスケだけやってろよ」という批判も、エネスはものともしない。「全てを犠牲にしても、何かを信じること」がポリシーだと、彼は言う。
アメリカ市民となったエネスは米CNNに対し、「ここ(アメリカ)にはトルコにはなかった言論の自由、宗教の自由、表現の自由、報道の自由がある」と語った。
「自由」という名を得たエネスの、自由のための戦いは続く。
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