祈りの炎はどの宗教も同じ
私はそうした「祈りの場所」を1カ所ずつ訪ね歩いた。宗教とは何か。燭台も違えば壁画も違う。人々の言葉も仕種(しぐさ)も儀式も異なる。
そんな薄暗い空間を巡るうち、1つのつまらぬ事柄にぼんやりと気が付いた。それぞれの場所に灯(とも)されているロウソクの炎の揺らめきが、どれも全く同じだということに。色も形状も何ら変わらない。さらに言えば、それら炎を前にして祈っている内容だって、実は同じようなことなのではないか。
にもかかわらず、紛争は起きるのである。そして、聖なる存在だったはずの炎が人や街を焼く。
世界では今も、同様の光景が延々と繰り返されている。今年もそんな事態が山ほど生じるに違いない。
火を消すのは誰であろうか。
<2020年1月14日号掲載>
【参考記事】「日本にも政治風刺はある、強かったのは太平洋戦争のとき」早坂隆×パックン
【参考記事】「下ネタは世界共通。男たちは同じオチで、同じ顔で笑う」早坂隆×パックン
