80年間君臨してきた国際システムにほころび
一方、トランプの最大の目的は、ほかの国々の首脳たちを全て脇役にして、世界中の注目を独占すること。それにより友人であるプーチンに好ましい結果になれば万々歳だし、ウクライナの独立が保証されるのであれば文句は言わない、というくらいに考えているのだろう。
2回の外交的な茶番劇の結果、ウクライナとロシアの和平合意は、少なくとも差し当たり戦場のかなたに遠のいた。トランプは、自分が主役としてスポットライトを浴びる外交イベントを開催することに成功した。プーチンは、外交的孤立を部分的に解消する一方、全く譲歩はせずに済んだ。
ヨーロッパ諸国は、アメリカをNATOに引き続き関与させ、ウクライナへの支援を継続させることに辛うじて成功した。ウクライナは、ひとまず戦闘を継続できることにはなった。そしてアメリカは、いっそう気まぐれで信頼性に欠ける国になり、帝国主義的な独裁者にますます寄り添い、自国が80年間君臨してきた国際システムのほころびをいっそう大きくしてしまった。
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イランが有利に見える14項目の覚書にはアメリカとの「談合」が隠されている
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