虎視眈々と議席倍増を狙う国民連合
バイル首相が信任投票に敗北すればマクロン氏は新首相を選ばなければならない。これが最もあり得るシナリオだ。マクロン氏は「アンサンブル」の結束を強めるため左派か右派のどちらを選んでも不安定な立場に置かれる。バイル首相のあと有力な首相候補はほとんど残っていない。
マクロン氏が国民連合を率いるマリーヌ・ルペン氏の怒りを買わない候補を選べるかどうか。「新人民戦線」の鍵を握る急進左派「不服従のフランス」創設者ジャン=リュック・メランション氏は「マクロン氏は混乱を招いている」と改めて大統領辞任を求めた。
世論調査会社エラベによると国民の72%は首相辞任、67%が大統領辞任を求めている。前回の国民議会選から1年が経過した今、バイル内閣が崩壊すれば再選挙を行えるマクロン氏はこのシナリオには後ろ向き。しかし国民の63%が選挙を望み、虎視眈々と国民連合は議席倍増を狙う。
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