世界の新型コロナ死者90万人突破 インドが感染爆発の中心地に
ロイターの集計によると、新型コロナウイルス感染症による世界全体の死者数が9日に90万人を超え、累計感染者数は2770万人を突破した。インドが感染の新たな中心地になっている。
国別では米国が死者19万人超、累計感染者数630万人超と、いずれも世界最多。死者数はブラジルが12万7000人超、インドがほぼ7万4000人と続いている。
インドは7日の新規感染者が9万0802人と、1日あたりではこれまでに世界各国で記録した中で最多を記録し、累計感染者数はブラジルを抜いて世界で2番目の多さとなった。
インドでは感染拡大がピークに達する兆しは見られない。9日にはロックダウン(都市封鎖)で閉鎖されていたバーが営業を再開。死者数も過去2週間の平均で1日当たり1000人を超えている。
世界全体の死者数の半数以上は依然として米州が占めている。メキシコやペルー、コロンビア、チリ、エクアドルで死亡率が高いことが背景にある。
ロイターが過去2週間のデータを基に集計したところによると、世界全体の死者は1日平均で5600人を上回っている。死者数が80万人から90万人に増加するのにかかった日数は18日。70万人から80万人への増加にかかった日数は17日で、死者の増加ペースはほぼ変わっていないことが示された。
欧州では一部で感染が再び拡大しており、第2波の懸念も浮上している。英国では前週末に1日の新規感染者が3000人近くに上り、5月以来の高水準を記録。スペインは7日に西欧諸国で初めて累計感染者数が50万人を超え、直近では55万2000人に達した。
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