最新記事
中東

まさかの称賛? MAGAインフルエンサーがイランのミサイル攻撃に「神のご加護を」

MAGA Influencer Celebrates Missile Strike on Israel: 'God Bless Iran'

2024年10月2日(水)18時40分
ダン・グッディング
上空に確認されたイランのミサイル

上空に確認されたイランのミサイル(10月1日、テルアビブ) Ammar Awad-REUTERS

<トランプ支持のインフルエンサーたちに異変? 投稿内容は共和党のスタンスと対照的に見えるが...>

ドナルド・トランプ前大統領の「MAGA(アメリカを再び偉大な国に)」ムーブメントとつながりのあるインフルエンサーらは、イランが10月1日に行ったイスラエルへの攻撃を支持するかのような姿勢を示す一方、米共和党の一部に対して反対意見を述べている。

【動画】「ミサイル攻撃を受けて防空壕にひた走るネタニヤフ」? MAGAインフルエンサーがまさかのイラン称賛投稿

その一人が「米国保守マルクス・レーニン主義者」を自称する24歳のジャクソン・ヒンクルだ。オンラインで多数のフォロワーを抱えるヒンクルはX(旧ツイッター)に「イランに神のご加護を」と投稿した。

ヒンクルはさらに「神はイスラエルを罰するだろう」と述べ、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の逮捕を要求している。

イランのミサイル攻撃から自国を守ろうとするイスラエルの能力を疑問視する声も聞かれた。今回のイランの攻撃は4月以来最大規模のものだった。

これらの投稿は、昨年10月7日にハマスが攻撃を行って以来、共和党がイスラエル支持の姿勢をおおむね一貫して示してきたこととは対照的に見える。

トランプを支持するジャーナリストで活動家のカサンドラ・マクドナルドはXで、イスラエルへの支持を表明したフロリダ州選出の共和党下院議員マット・ゲーツを非難している。

ゲーツはXで「イスラエルに降りかかる恐怖は不当であり容認できない。イランは中東で暴力を広め、近隣諸国と自国民に害をもたらし続けている」と断じ、「この善と悪の戦いにおいて米国はイスラエルを支持する」と述べた。

マクドナルドはその投稿を引用し、「何万人もの子どもたちを殺した国を『善』と呼ぶとは」と批判した。これは紛争の勃発以来ガザで死亡した子どもたちのことを指している。

Xで多くのフォロワーを抱える自称キリスト教活動家のモーガン・アリエルは、「私はアメリカのみを支持するが、アメリカはイスラエルの紛争に関与すべきではない」と主張している。

4月にイランがイスラエルへの大規模攻撃を行ったときも今回と同じような反応が見られた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、農場やホテルでの不法移民摘発一時停止 働き手不

ワールド

米連邦最高裁、中立でないとの回答58%=ロイター/

ワールド

イスラエル・イラン攻撃応酬で原油高騰、身構える投資

ワールド

核保有国の軍拡で世界は新たな脅威の時代に、国際平和
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中