最新記事

ウクライナ

ウクライナの「投降ホットライン」がロシア兵の命綱に

Thousands of Russian soldiers calling "I Want to Live" hotline to surrender

2022年10月6日(木)14時15分
ニック・モドワネック

ユソフは、ウクライナはロシアと違って民主主義的な法律とジュネーブ条約に従っていると述べた。投降したロシア兵は戦争捕虜として扱われ(ユソフによれば衣服や食事が保障される)、彼らがどこに抑留されているかが国連やその他の人道支援機関に通知されることになる。

クリミア在住のウクライナ市民も、2014年ロシアに併合されたために招集を受ける可能性がある。

「我々は文明国であり、今では世界中がそれを認めている。『生きたい』プログラムは、命を救うという保障だ。兵士たちを砲弾の餌食にせず、彼らの尊厳を守り、彼らが戦争犯罪に手を染めることがないようにするためのものだ」とユソフは言う。「ロシア軍の司令部は多くの場合、兵士たちを犬死させているが、このプロジェクトはロシア兵の命を救う」

兵士の親族からも連絡が相次ぐ

ロシア外務省は4日、新たにロシアに併合されたウクライナ4州の住民について、1カ月以内に拒否の意思を示さなければ、ロシア国籍を付与すると発表した。

「生きたい」プログラムを担当するウクライナ国防省のビタリー・マトビエンコ報道官は3日、英デイリー・エクスプレス紙に対して、投降ホットラインの利用者には兵士のほかに、「息子や夫に生きていて欲しい」と願う親族も含まれていると語った。

「同プログラムでは、投降した兵士に1日3回の食事や医療を提供し、親族に連絡をする機会も保障している」とマトビエンコは述べた。「ロシア兵がウクライナで生き延びる唯一のチャンスが、投降することだ」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、25年も赤字計上 リバランスで第1四半期に

ワールド

米有権者、不法移民の送還支持、強硬手法には反対=世

ビジネス

訂正-トランプ関税の混乱、新興国経済にまだ打撃見ら

ワールド

米ICE、急速な人員拡大で身元調査が停滞 不祥事リ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウクライナ戦争5年目の現実
  • 4
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違…
  • 7
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 8
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 6
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中