最新記事

ウクライナ

ゼレンスキーも猛抗議...なぜ国際人権団体は、「被害者」ウクライナを批判した?

2022年8月16日(火)17時41分
ジェームズ・ビッカートン
ゼレンスキー大統領

ゼレンスキー(右)もアムネスティに怒り爆発 UKRAINIAN PRESIDENTIAL PRESS SERVICEー HANDOUTーREUTERS

<市民を「人間の盾」にしている疑惑で、アムネスティ・インターナショナルがウクライナ軍を批判。ウクライナ側からの強い反発を招いている>

ウクライナの市民団体などが、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのアニエス・カラマール事務総長の辞任を求めて請願活動を開始した。きっかけは、アムネスティが報告書でウクライナ軍を批判したことだ。

8月初旬に発表された同報告書は、ウクライナ軍が「国際法違反」の戦略を取っていると指摘。市街地に陣地を置くことで「市民を危険にさらしている」とした。これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「侵略者から被害者に責任を転嫁しようとしている」と強く反発。次いで市民団体や慈善団体、ジャーナリストらがカラマールの辞任を求めて声を上げた。

請願書は、アムネスティが「ウクライナの人々をさらなる危険にさらす」「こうした被害者たたきは人権保護とは相反する」と批判。アムネスティ側は「ロシアの蛮行や戦争犯罪も常に報告している」「侵略行為を正当化することは決してない」と火消しに追われている。

(本誌8月23日号「報じられないウクライナ戦争」特集に、「人間の盾」疑惑の調査報道記事を掲載)

ニューズウィーク日本版 教養としてのミュージカル入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

金価格が一時2%超下落、ドル高・米利下げ期待後退で

ビジネス

アングル:日本株「底打ち」サイン、一部データが示唆

ワールド

韓国国会特別委、対米3500億ドル投資法案承認 本

ビジネス

街角景気、2月は4カ月ぶり改善 前月比1.3ポイン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリアルな街で考える60代後半の生き方
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 10
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中