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東欧ベラルーシ、反体制派ブロガーのチハノフスキーに騒乱組織で実刑判決
ベラルーシの裁判所は14日、反政権派の象徴として知られるスベトラーナ・チハノフスカヤ氏の夫でブロガーのセルゲイ・チハノフスキー氏(43)に対し、大規模な騒乱を組織したなどとして懲役18年の実刑判決を言い渡した。写真はセルゲイ・チハノフスキー氏(2021年 ロイター/Sergei Kholodilin)
ベラルーシの裁判所は14日、反政権派の象徴として知られるスベトラーナ・チハノフスカヤ氏の夫でブロガーのセルゲイ・チハノフスキー氏(43)に対し、大規模な騒乱を組織したなどとして懲役18年の実刑判決を言い渡した。
チハノフスキー氏はルカシェンコ大統領に対抗して大統領選挙に出馬していたが、2020年5月に大規模抗議活動に参加した際に逮捕された。大統領選挙への出馬が禁止された同氏に代わり、妻のチハノフスカヤ氏が出馬したが、チハノフスカヤ氏は現在、ルカシェンコ政権の弾圧を逃れリトアニアに滞在している。
チハノフスキー氏の支持者5人に対しても懲役14─16年の判決が言い渡された。
チハノフスカヤ氏は書面で「独裁者は最も強力な敵に対し公然と復讐する。政治犯を非公開裁判にかけながら、(ルカシェンコ大統領は)黙って弾圧を続けるつもりだ。しかし、世界中が見ている」とし、反体制活動を継続する意向を示した。
ルカシェンコ大統領はこれまでのところ判決についてコメントしていない。
米国のブリンケン国務長官は声明で、ルカシェンコ政権が国民の人権と基本的な自由をないがしろにしていることが改めて示されたと非難。チハノフスキー氏のほか、多数の政治犯の即時釈放を求めた。
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