最新記事

事故

レバノンで不正貯蔵燃料爆発、28人死亡 軍による配給に集まった住民ら犠牲に

2021年8月16日(月)11時19分
レバノン北部アッカールの爆発事故現場

レバノン北部で15日、燃料を不正に貯蔵していた施設が爆発し、同国保健省によると、少なくとも28人が死亡、79人が負傷した。写真は8月15日、北部アッカールで撮影。赤十字や軍関係者の姿がみられる(2021年 ロイター/Omar Ibrahim)

レバノン北部で15日、燃料を不正に貯蔵していた施設が爆発し、同国保健省によると、少なくとも28人が死亡、79人が負傷した。

軍や治安部隊の情報筋によると、軍が密輸業者の隠していた燃料施設を押収し、住民にガソリンを配給していた際に爆発が起きた。

レバノンは燃料不足が深刻で、各地のガソリンスタンドには長い行列ができ、停電も頻発している。

爆発の原因については情報が交錯しており、施設を狙った銃撃説のほか、だれかがライターを使ったためだとの報道もある。

同国の経済危機にうんざりしている国民は、こんなことが起きるのは政治家たちが悪いからだとして、一部が首相官邸の外で抗議活動を展開し、建物に投石するなどした。目撃者によると、治安部隊が催涙ガスで応じた。

入院した負傷者の1人は、爆発当時は何百人もがタンクのすぐそばに集まっていたと語った。目撃者によると、約200人がその場にいた。情報筋によると、軍や治安部隊でも被害者が出ている。

レバノンの病院は既に、燃料不足のため近日中に閉鎖を余儀なくされる恐れがあると警告。病院では医薬品などの備蓄も減っているという。

同国の首都ベイルートでは昨年、港で大規模な爆発事故が起きている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

アップル、低価格「MacBook Neo」発表 ク

ワールド

英首相、中東紛争で「冷静」な対応強調 トランプ氏の

ワールド

中国、2026年経済成長率目標を4.5─5%に設定

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、中東の緊迫長期化への過度
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中