最新記事

感染症対策

英製薬大手アストラゼネカCEO「新型コロナワクチンは1年有効か」

2020年6月17日(水)10時43分

英製薬大手アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)は16日、ベルギーのラジオ局ベルRTLに対し、新型コロナウイルスのワクチン候補について、効果は約1年持続する可能性があるとの見方を示した。写真はCOVIDワクチンのラベルが貼られた薬瓶。4月10日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボで撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

英製薬大手アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)は16日、ベルギーのラジオ局ベルRTLに対し、新型コロナウイルスのワクチン候補について、効果は約1年持続する可能性があるとの見方を示した。

アストラゼネカはすでに、英オックスフォード大学が開発した新型コロナワクチンの治験を始めている。ソリオCEOによると、英国で行った第1段階の治験は近く終了予定で、第3段階も開始されたという。

同社は13日、フランス、ドイツ、イタリア、オランダとの間で、欧州連合(EU)に最大4億回分のワクチンを供給する契約に署名した。英国、米国との契約にも合意した。

ソリオ氏は「ワクチンはおよそ1年間有効だと考えている」と述べた上で、「もし全てうまくいけば、8月もしくは9月に治験の結果を得られるだろう。同時並行で製造もしている。10月から納品の準備ができるだろう」と話した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・スウェーデンの新型コロナ感染者数が1日最多に、死亡率も世界屈指
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・フロリダの新規感染者1日で最多の2000人超 アメリカに忍び寄る新型コロナ第2波
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...


20200623issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月23日号(6月16日発売)は「コロナ時代の個人情報」特集。各国で採用が進む「スマホで接触追跡・感染監視」システムの是非。第2波を防ぐため、プライバシーは諦めるべきなのか。コロナ危機はまだ終わっていない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米GDP上方改定受け

ビジネス

追加利下げ必要、リスク均衡にらみ「急がず段階的に」

ビジネス

米ダラス連銀総裁、FRB金利目標の見直し提案 「T

ビジネス

歴代FRB議長ら18人、クック理事解任認めぬよう要
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週にたった1回の「抹茶」で入院することに...米女性を襲った突然の不調、抹茶に含まれる「危険な成分」とは?
  • 2
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市場、売上を伸ばす老舗ブランドの戦略は?
  • 3
    クールジャパン戦略は破綻したのか
  • 4
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 5
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 6
    【クイズ】ハーバード大学ではない...アメリカの「大…
  • 7
    中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャン…
  • 8
    iPhone17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Ap…
  • 9
    富裕層のトランプ離れが加速──関税政策で支持率が最…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 7
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 8
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 10
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中