最新記事

新型コロナウイルス

加藤厚労相「クルーズ船、全員検査したい」

2020年2月12日(水)16時21分

加藤勝信厚労相は2月12日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染で3500人余りの乗客乗員が待機を強いられ横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関し、「全員検査したい」と明言した。写真はクルーズ船と医療従事者たち。横浜で11日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

加藤勝信厚労相は12日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染で3500人余りの乗客乗員が待機を強いられ横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関し、「全員検査したい」と明言した。ただ実行するための体制整備に時間がかかるとの見解を示した。 川内博史委員(立国社)への答弁。

加藤厚労相は10日の記者会見で、クルーズ船の乗客乗員全員の検査検討を表明。一方、菅義偉官房長官は全員検査は現実的に難しいと答弁。これを受けて川内委員が厚労相に問いただした。

厚労相は「クルーズ船の乗客乗員は非常に多く、有症者、高齢者から把握している。検査は最後の過程で4─6時間を要するが、いまその能力を高めている。試薬不足等あるが今最大限能力を上げつつある」と述べた。同時に政府として全員検査を実施すると「確定的に言えるまでは時間が欲しい」と理解を求めた。

(竹本能文※)

[東京 12日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20200218issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

世界のIPO、11月は前年比15%増の127億ドル

ビジネス

世界のM&A、11月は前年比45%増の3695億ド

ビジネス

ネトフリ、米ワーナー資産買収で独占交渉 1株28ド

ビジネス

アングル:政策パスで日銀「布石」の思惑、タカ派利上
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 7
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 8
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 9
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中