最新記事

トランプ弾劾

今週開始!トランプ弾劾裁判はどこで見られる?

Here's How to Watch Trump's Impeachment Trial

2020年1月20日(月)17時05分
ハンター・モイラー

弾劾裁判ではどんな展開が待っているのか Tom Brenner-REUTERS

<トランプ大統領の弾劾裁判はいよいよ本格審理へ。その模様はネットやテレビで中継される>

ドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判の審理が1月21日から米議会上院で始まる。大統領の弾劾訴追はアメリカ史上3度目だ。世紀の裁判を見るにはどうすればいいのか、その方法を紹介しよう。

昨年12月18日、米下院本会議でトランプの弾劾訴追決議が可決された。弾劾にいたるきっかけは内部告発者による議会への報告だった。その後の調査で、昨年7月にトランプがウクライナ政府に対して、大統領選挙で自分の政敵となる可能性が高いジョー・バイデン前副大統領とその息子ハンター・バイデンを汚職疑惑で捜査するよう働きかけたことが明らかになった。

ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)と下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長が主導した弾劾調査の後、下院はトランプに対する2つの弾劾条項を通過させた。ひとつは「権力の乱用」であり、もうひとつは議会の調査に抵抗し、協力要請に応じなかった「議会妨害」だ。

合衆国憲法では「大統領並びに副大統領、文官」が弾劾訴追された場合、罷免するかどうかを決める審判を上院が行うことが定められている

上院による弾劾裁判の実質的な審理は21日から始まる。

すでにトランプの弁護団は下院の弾劾決議の棄却を求める反論書面を提出しており、一方で検察官役を務める野党民主党の下院議員団は訴追理由を説明する書面でトランプの罷免を要求している。注

そして21日の午後1時(アメリカ東部標準時・以下同)に裁判規則の承認の後、弾劾裁判の審理が開始される。ミッチ・マコネル上院院内総務(共和党)は、裁判の進め方は1999年のビル・クリントン大統領の弾劾裁判を参考にした形になるだろうと語っている。

審理をライブで見る

いくつもの放送局が審理のライブ放送を予定している。

米公共放送PBSのニュースアワーでは、裁判が開廷する21日午後12時30分から、ユーチューブでその模様を放映する。

政治専門ケーブルテレビ局C-SPANは裁判の中継を21の午後1時に開始予定。

ニュース専門放送局MSNBCも午後1時から生中継を行う。

<参考記事>トランプ弾劾に立ちはだかる上院「3分の2」の壁
<参考記事>トランプ弾劾調査の引き金になった「ウクライナ疑惑」のすべて

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、トランプ氏にクリスマスメッセージ=

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 9
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 5
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中