最新記事

健康被害

米ジョンソン・エンド・ジョンソン、ベビーパウダーのがんリスク訴訟で敗訴

2018年4月6日(金)15時42分

4月5日、米ニュージャージー州ミドルセックス郡の上級裁判所の陪審は、米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーの原料タルクに含まれるアスベストが原因で中皮腫を発症したと男性が訴えていた裁判で、男性の訴えを認めてJ&Jに補償的損害賠償3700万ドルの支払いを命じる評決を下した。NYで2016年2月撮影(2018年 ロイター/Shannon Stapleton/Illustration)

米ニュージャージー州ミドルセックス郡の上級裁判所の陪審は5日、米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーの原料タルク(滑石)に含まれるアスベストが原因で中皮腫を発症したと男性が訴えていた裁判で、男性の訴えを認めてJ&Jに補償的損害賠償3700万ドルの支払いを命じる評決を下した。同社にとってタルク関連の裁判では初めての敗訴。

陪審は、賠償責任の70%はJ&Jに、残りの30%はタルクの供給元である仏工業用ミネラル大手イメリスにあると判断した。

裁判をオンラインで放送したコートルーム・ビュー・ネットワークによると、陪審は10日、J&Jに懲戒的損害賠償を求めるかどうかを決める審理を進める。

J&Jは原告側の申し立てを否認し、同社のベビーパウダーにはアスベストは含まれておらず、がんを引き起こすことはないと反論した。同社を相手取ったタルク関連の訴訟は全米で6610件に上る。女性ユーザーに製品使用に伴う卵巣がんの発症リスクについて警告するのを怠ったとする訴えが大半を占めている。

[5日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

英フィンテック企業ワイズ、ナスダック上場控え国際送

ワールド

スウェーデン政府、エネルギー・燃料補助金を拡充 春

ワールド

米軍機の領空通過許可案を協議中=インドネシア国防省

ワールド

アングル:トランプ減税、ガソリン代高騰で効果台無し
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 2
    新しいアメリカンドリームは「国外移住」...5人に1人が海外を希望する時代
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 5
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ…
  • 6
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目の…
  • 10
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 8
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中