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米朝関係トランプ、政権内の懐疑派に配慮?「北朝鮮情勢の解決には長い道のり」
4月22日、トランプ米大統領(写真)は、北朝鮮情勢の解決への道のりは長いとの認識を示した。2017年4月撮影(2018年 ロイター/Carlos Barria)
トランプ米大統領は22日、北朝鮮情勢の解決への道のりは長いとの認識を示した。
トランプ氏はツイッターへの投稿で「北朝鮮情勢の解決にはまだ長い道のりがある。うまくいくかもしれないが、いかないかもしれない。時がたてば分かるだろう」と述べた。
北朝鮮は21日、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を中止し、核実験施設も廃棄すると発表した。
各国首脳はこの発表を歓迎したが、一方で懐疑的な見方もあり、27日の南北首脳会談に注目が集まっている。
北朝鮮は、既存の核兵器やミサイルの破棄は表明しておらず、ここ数十年北朝鮮が開発してきた核兵器備蓄を手放すかは明確でない。
共和党のボブ・コーカー上院外交委員会委員長はCNNに対して「金正恩(キム・ジョンウン)氏による素晴らしい広報活動だ。米政権や議会では誰もがこの発表に懐疑的で、慎重に受け止めている」と語った。
トム・コットン上院議員はCBSテレビ番組とのインタビューで、いかなる会談を行うよりも前に、北朝鮮に拘束されている3人の米国人が釈放されることを望んでいると述べた。
一方、韓国政府は北朝鮮の発表について、韓国や米国との首脳会談の成功に向け良い状態を作り出す「意義ある」進展だと評価した。