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一帯一路

ロシア、インドに「一帯一路」への協力提言 中国を側面からサポート

2017年12月12日(火)09時45分

12月11日、ロシアは11日、インドに対し、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」に協力するよう提言し、中国を側面から支援した。写真はニューデリーで3者会談前に写真撮影に応じる(左から)ラブロフ露外相、スワラジ印外相、中国の王毅外相(2017年 ロイター/Adnan Abidi)

ロシアは11日、インドに対し、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」に協力するよう提言し、中国を側面から支援した。

インドは、中国が一帯一路の一環としてパキスタンとの間に建設する経済回廊が、インド・パキスタン両国が争っているカシミール地域を通ることに強く反発。5月に中国の習近平国家主席が開いた一帯一路フォーラムを公式にボイコットした唯一の国となった。

こうした中でロシアのラブロフ外相は、中国の王毅外相、インドのスワラジ外相との3者会談を踏まえ、「インドがいくつかの問題を抱えているのは承知している。われわれは本日、一帯一路のコンセプトについて議論したが、個別の問題があるからといって政治的解決を他のすべての分野に結び付けるべきではない」と語った。

その上でラブロフ氏は、ロシアと中央アジア、欧州のあらゆる国が一帯一路の推進に同意していることが事実だと指摘。「インドには、このプロセスから恩恵を得られるようにする道を探せるだけの非常に賢明な外交官や政治家がいると、私は100%信じている」と強調した。

一方、スワラジ氏は3者会談では経済的問題やテロとの闘いに関して、とても建設的な話し合いがあったとだけ述べた。

[ニューデリー 11日 ロイター]


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